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明清帝国と朝鮮王朝との関係
<国号の選択>
朝鮮王朝実録によれば、太祖・李成桂は使いを明に送って、国号として「朝鮮」と「和寧」という二つのうちのどちらかを採択することを請い、「朝鮮」を選んでもらった。 国号すら自分たちで決めることが出来ず、他国に選んでもらうなど「属国」以外の何者でもない。 なお、この「国号の選択」に関して韓国の教科書は次のように歪曲している。 「新王朝は、国号を朝鮮と定めた。「朝鮮」は、すなわち古朝鮮の伝統を受け継ぐという意味で、壇君に民族の独自性を求めるという意味が含まれている。」 もちろん、これは事実無根の捏造であり、事実は上の通り、明に選んで貰ったのである。 <朝貢> 朝貢については韓国の教科書もその事実はさすがに認めている。 となれば当然、「朝貢」は臣下の礼を致すものであるから、朝鮮は中国の属国であったと言える・・・のだが、ここでもまた韓国の歴史教科書は次のように捏造している。 「明との外交は朝鮮側がより積極的であった。朝鮮は朝貢を通じて明の名分を立ててやり、使臣の往来を通して経済的・文化的実利を得た。しかし後にはいきすぎた親明政策に流れる傾向があらわれた。」 「明の名分を立ててやり」というナンセンスな理屈を持ち出し朝貢は仕方なくやっていたもので、決して臣下の礼をとった訳ではないことを強調している。しかし、なぜ、明の名分を立ててやらなくてはならないかということの説明はない。 <人質・強制連行> 明の後、清が中国の統一王朝となったが、この際朝鮮と戦争をし清は朝鮮に勝利している。 清は朝鮮の王子一族他、貴族とその家族数百人を人質としており、朝鮮民衆50万人を強制連行している。 朝鮮が清に敗北した1636年から1881年までの244年間の間に、朝鮮から清への朝貢はなんと500回を超えるに至っている。 また、清の使者が朝鮮を訪れる際には朝鮮国王は漢城郊外の迎恩門まで出向き、土下座をして恭しく使者を迎え、慕華館で勅使の接待をすることを余儀なくされていた。 もう誰が何と言おうとこれは清の属国としての朝鮮である・・・はずなのだが、ここでまたまた韓国の歴史教科書は次のように嘘を教えている。 「後金は勢力を強め、国の名称を清とかえ、朝鮮王朝に対しては君臣の礼を要求して再び侵入し、漢陽を占領した。そのため仁祖は臣下とともに南漢山城に移り、45日間抗戦したが、ついに清の要求を受け入れて講和を結んだ。この戦争を丙子胡乱という(1636年)。」 そう、朝鮮は敗北したのではなく、「講和」をして、清と友好関係を結んだだけであったのだそうだ。
by 699yabuhebi
| 2006-12-17 23:08
| 中世・近世史
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